働き方改革などで、職場環境を言一定の水準まで上げる負坦は、事業主側のデメリットだと言う人もいますが、従業員のワークバランスを考えた職場環境作りは、事業主側へのメリットも大いにある取り組みです。
労働者の職業生活の充実は、事業主の責務でありますが、職場環境が整う事で、労働者の離職率を減らす事が出来たり、労働生産の向上を高めるメリットの方が大きいのではないかという見解がなされています。
優秀な技術者としてヘッドハンティングにより、エージェントから転職を勧められた、大手メーカーS社の田中さん(仮名)は、入社10年目のエンジニアさんです。奥さまと共働きで、住宅ローンを抱えつつ、郊外に一戸建てを購入し、1時間半の通勤時間をかけて通っています。
この度の転職を考えたキッカケは、奥さまの出産を機に、育児と家事に父親自ら参加したいと考えたからだそうです。エージェントとのミィーティングもうまくいき、転職先からの内定をもらった段階で、上司に退職願いを打ち明けると、転職先の条件以上に、好条件を揃えるので、転職は見送ってもらえないだろうかという打診がきたそうなのです。